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絵のこと(2021/07)

ポストカード展への参加にあたり、昨年末から幾つかのまとまった絵を描きました。
これらの絵について、説明をしようと思います。

実は、私はこういった解説をすることが少し怖く、苦手に思っていて、避けていた部分があります。
でもなんだか今回は書いてみることにしました。

もし良ければ、読んでみてください。


ときどき、私と私の身体との接続の薄さについて考えます。

なんといいますか、肉体と意識とが、例えば巨大ロボットと操縦士のように分たれているとして、コックピットで操縦士が「うまく操縦できないなあ」と戸惑っているような感覚です。

しかも人型の巨大ロボに対して、操縦士はおにぎりで、「えっなにこれ? 四方にひょろながいのが伸びてて……、腕と脚?? うわ、うわ〜」みたいな……。

これは極端な例えですので、別に自分のことを「私はおにぎりである」と思っているわけではないのですが、とにかく全身に私が行き渡っていないと感じており、そのことに居心地の悪さを覚えるのです。

とりとめのない、よそよそしい、ぎこちない、どこか遠くにある身体。

だからこそ興味深く思えたり、感情移入できる部位もあります。
数年前に少しだけ通ったジムでトレーナーさんに腹筋のありかを教わって以来(これは感動した)、多少の意思疎通ならば可能なのかも、という希望を見出したりもしていて、そう嫌いなことばかりではありません。

でも、努めて歩み寄らねばならぬ程度には、親しくない。

ですから、人間を描く時、「こうだったらいいのに」を形にしてみしたり、「こうである」を確かめる作業を必要とすることがあります。

「こうだったらいいのに」というのは、現実に即した人間の形よりも楽になれる入れ物への逃避、「こうである」というのは実際に感じている身体の具現化、みたいな感じでしょうか。

操縦士は巨大ロボから降りられますが、私は私から降りることができません。

肉体を誰かに持たされた荷物のように思う一方で、肉体と意識との微かな紐付きに対し、いつくしみを覚えているのも確かです。

このたびの絵では、そうしたことに焦点を当てて描きました。

そのシリーズの名前を、”silent body”と付けました。


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以下は、個別の絵に対してのちょっとだけメモ。

_BUG
くまのぬいぐるみというのは特別です。
あっ、bearをhugでBUGということにしたい。
虫の腹部のことが怖く、気にしすぎて注視してしまいます。

_FISH
「白い鯛焼き」みたいになった部分がお気に入りです。
脚を意識するのは、難しい。

_BALLOON
デュラハン、ろくろ首は以前から気に入って描いているモチーフです。
おかしをあげようと思い、飴を描きました。

_CARDS
描いている時エグゾディアって呼んでました。
実は作画ミスで右足が2枚あるため、召喚できません。
前述した「感情移入できる部位」というのは足の小指のことです。

_MAP
これも以前つかったモチーフの反復です。
身体が大きすぎる時と小さすぎる時があります。

_SNOW
くまちゃんが好きpart2。
それと、積雪への恋慕です。


読んでくださってありがとう。
setaikukoでした。

2021/07 夜